大阪に「済州4・3事件」犠牲者の慰霊碑 悲劇から70年
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2018.11.18 17:04
【大阪聯合ニュース】韓国・済州島で1948年、朝鮮半島の南側だけでの総選挙実施は南北分断を固定化するとして反対した民衆の一部が武装蜂起し、軍や警察が鎮圧を名目に多くの島民を虐殺した「4・3事件」の犠牲者を追悼する慰霊碑の除幕式が18日、大阪市天王寺区の統国寺で行われた。大阪は済州島出身の在日コリアンが日本の中で最も多く住んでいる。慰霊碑は遺族会などでつくる在日本済州4・3犠牲者慰霊碑建立実行委員会が中心となり、事件から70年となる今年にあわせ設置を進めてきた。
除幕式には大阪のほか、京都や東京などから訪れた在日コリアンら約500人が出席した。
慰霊碑には故郷とのつながりを感じられるよう、済州島の178の里(村)から持ってきた石が並べられた。
碑文は4・3事件について、約3万人の島民が犠牲になった悲劇だったと説明。事件前後に数多くの島民が命がけで日本に渡ったことなども記された。
慰霊碑の建立は在日コリアンの募金や統国寺の敷地提供、関西済州特別自治道民協会などの協力で実現した。
日本では1988年、東京で4.3事件の追悼行事が初めて開催された。事件から50年となる1998年に大阪で慰霊祭が開かれ、その後毎年慰霊祭が行われている。
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