レーダー照射問題 「日本は事実歪曲をやめ謝罪を」=韓国国防部
記事一覧
2019.01.02 20:17
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は2日、韓国軍の艦艇から海上自衛隊の哨戒機がレーダーの照射を受けたという日本側の主張に対し、レーダーは照射しておらず、低空飛行で艦艇を威嚇した日本側がむしろ謝罪すべきだとの立場を表明した。
同部は立場表明の資料を通じ「韓日国防当局が事実確認のため実務協議を続けていくことで合意したにもかかわらず、日本は(哨戒機が撮影した)映像を公開し、テレビ朝日とのインタビューで高位当局者までが一方的な主張を繰り返したことに対し深い遺憾の意を表明する」と明らかにした。
同部が言及した日本の「高位当局者」は安倍晋三首相とみられる。安倍氏はテレビ朝日で前日放送されたインタビューで、レーダー照射問題を巡る韓日間の対立に関連し、火器管制レーダーの照射は危険な行為だとしながら、韓国に対し再発防止策をしっかりやってもらいたいと述べた。
日本政府は、先月20日に東海上で遭難した北朝鮮漁船の救助活動にあたっていた韓国軍の艦艇が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと主張しているが、韓国軍は哨戒機に向けてレーダーを照射しなかったとの立場だ。
同部は「日本側が公開した映像からも分かるように、当時、日本の哨戒機は友邦国の艦艇が公海上で人道的な救助活動を行っていた状況で威嚇的な低空飛行を行ったが、この行為自体が極めて危険な行為だ」と指摘。その上で、「わが艦艇は哨戒機に対し(火器管制レーダーの一種の)追跡レーダー(STIR)を照射しなかった」と否定した。
また、日本に対し「これ以上、事実を歪曲(わいきょく)する行為をやめ、人道的な救助活動中だった艦艇に対し威嚇的な低空飛行を行った行為について謝罪すべきだ」としながら、実務協議の開催を促した。
hjc@yna.co.kr