大気汚染問題 韓中が共同措置推進へ=人工降雨実験など
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2019.03.07 15:59
【ソウル聯合ニュース】人工降雨を実施することで大気中の粒子状物質(PM)の濃度を下げることが可能かどうかを調べるため、韓国と中国による共同実験が今年実現する見込みだ。
韓国環境部の趙明来(チョ・ミョンレ)長官は7日、政府ソウル庁舎で会見し、高濃度粒子状物質に関する緊急措置強化策を発表した。強化策は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が前日、粒子状物質の影響を最小限に抑えるため、中国政府と緊急対策を協議するよう指示したことを受けて講じられた。
同部は、国民の懸念が集中している国内外からの粒子状物質の影響を最小限にとどめるため中国と協力し、共同対応策を協議する計画だと説明した。
両国は先月北京で開かれた環境相会議で合意した人工降雨の技術交流を推進する。中国は人工降雨関連の技術で韓国より進んでいる。政府は黄海上空での人工降雨実験の共同実施について中国と協議し、年内実施を目指す方針だ。
粒子状物質の濃度上昇時に両国が互いに非常低減措置の実施状況を共有するほか、低減措置の共同実施についても協議する予定だ。粒子状物質の予報・早期警報システムを構築し、両国が共同で対応する案も具体化させる。
趙長官は「国民が体感できる粒子状物質低減に向けては中国との実質的な協力が急務だ」としながら、粒子状物質を画期的に減らすための協力を推進すると述べた。
hjc@yna.co.kr
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