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「黄海守護の日」記念式典に7千人 北朝鮮挑発の犠牲者悼む=韓国

記事一覧 2019.03.22 15:50

【ソウル聯合ニュース】2002年に起きた韓国と北朝鮮の銃撃戦「第2延坪海戦」、10年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件と延坪島砲撃事件で北朝鮮の軍事挑発から黄海を守り犠牲になった人たちをたたえる「西海(黄海)守護の日」の中央記念式典が22日、中部の国立墓地、大田顕忠院で催され、李洛淵(イ・ナクヨン)首相や鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官、エイブラムス在韓米軍司令官をはじめ、遺族、将兵、市民ら計7000人余りが参列した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年に続き今年も出席しなかった。

式典で犠牲者のプロフィルを紹介する李洛淵氏=22日、大田(聯合ニュース)

式典で犠牲者のプロフィルを紹介する李洛淵氏=22日、大田(聯合ニュース)

 韓国政府は犠牲者を「西海守護55勇士」として悼み、国土守護の決意を新たにしようと、2016年から3月第4金曜日を「西海守護の日」に定め、記念式典などを開いている。今年で4回目。

 式典は「あなた方の犠牲と献身、平和と繁栄で報います」と題して開かれ、犠牲者への献花と焼香、黙とう、記念公演、合唱などが行われた。

 李洛淵氏は演説で、黄海では北朝鮮の挑発が断続的に起こり、韓国の将兵らに大きな犠牲が出たが、「相次いで開かれた南北首脳会談と朝米(米朝)首脳会談により、西海をはじめとする朝鮮半島全域の海と陸、空で銃声がやんだ」と述べた。また「われわれは西海の奇跡のような変化を揺るぎない平和に変えていくべきだ。勇士たちの尊い犠牲に報いる道も、恒久的な平和の定着だ」と強調した。

 献花と焼香は遺族や共に戦った戦友代表、政党・政府代表ら50人ほどが行った。記念公演では、第1幕で国のための犠牲に国家が最後まで責任を持つという政府の意思がミュージカル形式で表現され、第2幕では遺族と戦友代表が詩を朗読し、犠牲者の名前を一人一人読み上げた。

 式典に先立ち、遺族の代表や軍の主要関係者は第2延坪海戦、延坪島砲撃による犠牲者の合同墓地と天安撃沈事件犠牲者の合同墓地を参拝した。

 各地の報勲官署や犠牲者の出身校による記念式典や追悼式も同時に開催された。ソウル地方報勲庁は竜山の戦争記念館の広場で「西海守護の日」ソウル記念式を開いた。

 一方、文大統領は同日、フェイスブックやツイッターに犠牲者を悼む文章を投稿した。「われわれはいかなる挑発も容赦せず、力には力で一層強力に反撃する」としながらも、「戦わずに勝つことができるならその道を選択する」とつづった。

 政界には、文大統領が北朝鮮の顔色をうかがい「西海守護の日」記念式典への出席を見合わせたとの批判がある。文大統領は、昨年は海外歴訪を理由に式典に出席しなかった。

記念式の様子=22日、大田(聯合ニュース)

記念式の様子=22日、大田(聯合ニュース)

tnak51@yna.co.kr

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