統一相ら新閣僚候補 野党の反対押し切り任命強行か=文大統領
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国会人事聴聞会を経た統一部長官候補の金錬鉄(キム・ヨンチョル)氏ら5人の閣僚候補を8日に任命する見通しだ。だが、最大野党「自由韓国党」は金氏と中小ベンチャー企業部長官候補の朴映宣(パク・ヨンソン)氏の任命に反対しており、任命を強行すれば与野党の対立が一層激化するとみられる。
文大統領は2日にも金氏と朴氏ら3人の閣僚候補の聴聞報告書を7日までに送付するよう要請することを検討している。7日までに聴聞報告書が提出されない場合、8日に3人と既に国会で聴聞報告書が採択された文化体育観光部長官候補ら2人の計5人を正式に任命するとみられる。
9日は閣議があり、10日にはトランプ米大統領との首脳会談のため米国に向けて出発するため、7日を期限にしたとみられる。
野党は金氏がかつて、自身のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に金剛山を訪れた韓国人観光客が北朝鮮兵に射殺された事件を「通過儀礼」と書き込んだことや、韓国が黄海上の軍事境界線とする北方限界線(NLL)を「撤回すべきだ」などと発言したことを問題視し、統一部長官として不適切だと主張している。
朴氏については人事聴聞会で金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官が建設業者から性的接待を受けた疑惑に絡み、当時法務部長官だった自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)代表が事件を知りながら黙認していたとの疑惑を提起し、同党の強い反発を買った。
文大統領は先月8日に内閣改造を発表。7人を新たな閣僚候補に指名した。だが、人事聴聞会で候補の不動産投機の疑惑などが浮上し、同31日に科学技術情報通信部長官候補の指名を撤回。国土交通部長官候補は同日、辞退を表明した。
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