ユチョンさんの拘束令状請求 薬物使用容疑=韓国警察
【水原聯合ニュース】韓国の警察は23日、薬物を使用した疑いがもたれている人気グループ、JYJのメンバーのユチョンさん(32)に対する事前拘束令状を請求した。同令状は逮捕状の請求前に容疑者の身柄を確保できるようにするためのもの。
ユチョンさんは薬物を使用した容疑で逮捕・送検された元交際相手のファン・ハナ容疑者と年初に薬物を購入し、同容疑者の自宅などで使用した疑いがもたれている。
警察はこれまでの捜査と3回にわたるユチョンさんに対する取り調べで証拠を確保し、令状請求に踏み切った。ユチョンさんが容疑を否認し続けたため、当初は今週中にもファン容疑者とユチョンさんを対面させた上で聴取を行う予定だったが、これを取りやめた。
警察は、今月4日に逮捕したファン容疑者からユチョンさんと一緒に薬物を使用したとの供述を得て、捜査を進めてきた。一緒に薬物を使用したとする日に関するファン容疑者の供述と、通信記録などからつかんだユチョンさんの当時の動きがほぼ一致することを確認し、別れたはずの2人が今年初めまで互いの自宅に出入りする様子を映した防犯カメラ映像を入手した。
また、ユチョンさんが今年初め、ソウル市内の現金自動預払機(ATM)で薬物の売人のものとされる口座に数十万ウォン(数万円)を入金し、20~30分後にある場所で薬物とみられる品物を回収する様子が映った防犯カメラの映像も確保した。
警察は、こうした証拠でユチョンさんの容疑を立証できると判断。ファン容疑者とユチョンさんを対面させての聴取には意味がないとみて中止した。ユチョンさんに対する令状発付の審査は、早ければ24日に行われる見通しだ。
一方、ユチョンさんは今月17日と18日、22日の3回にわたり警察に出頭。「ファン容疑者に頼まれて入金しただけ」として薬物使用を否認した。これに先立ち10日には記者会見を開き、自身は薬物を使用したことはないと明言した。
ファン容疑者は大手乳業会社・南陽乳業創業者の孫。ユチョンさんは2017年4月、ファン容疑者と結婚すると発表したが、翌年破局している。
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