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顔認識だけで身元確認 AI出入国システム構築へ=韓国

記事一覧 2019.04.30 11:47

【ソウル聯合ニュース】韓国の空港に、顔認識だけで出入国者の身元を確認できる人工知能(AI)基盤の先端出入国システムが構築される見通しだ。

空港出入国システムの変更プロセス。人の目とシステムによる審査から3段階の自動審査へ変更し、さらに審査段階を簡素化することで所要時間の短縮を図る(科学技術情報通信部、法務部提供)=(聯合ニュース)

空港出入国システムの変更プロセス。人の目とシステムによる審査から3段階の自動審査へ変更し、さらに審査段階を簡素化することで所要時間の短縮を図る(科学技術情報通信部、法務部提供)=(聯合ニュース)

 科学技術情報通信部と法務部は30日、「AI識別追跡システム事業」の推進に向けた覚書(MOU)を交わした。

 AIのうちコンピュータービジョン(画像情報処理)分野で顔認識技術の活用は増えているが、韓国国内ではこれを十分に開発、実証する機会がない。科学技術情報通信部は、法務部との共同プロジェクトにより、出入国システムの先進化とともに国内のAI技術力向上も図れると説明している。

 AI関連企業は出入国システムの開発・高度化に取り組む中で国際競争力を確保し、新市場への進出機会を得られる。一方、出入国システムの面でも、データ・AI基盤を適用して出入国者を顔情報で正確に識別できるようになれば、出入国審査が簡素化され、空港内の安全性も高まると期待される。現在はパスポートと指紋、顔の確認という3段階の審査に20~60秒かかっている。

 科学技術情報通信部と法務部は今年前半のうちに技術力の高いAI関連企業を多数選び出し、技術開発を競わせる。仁川国際空港には法務部の主導で開発技術を実証・高度化するためのシステムを構築する計画。

 2022年までにデータ・AI基盤の先端出入国システムの試験運用を行い、性能を継続的に検証・高度化していく計画だ。

tnak51@yna.co.kr

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