文大統領「軍事合意履行し南北の信頼構築を」 軍首脳部に指示
記事一覧
2019.05.03 16:15
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日、新たに構成された軍首脳部から青瓦台(大統領府)で国防懸案に関する業務報告を受けた。文大統領は、昨年9月の南北首脳会談で北朝鮮と結んだ敵対行為の中止などを柱とする軍事合意に関し、「合意を誠実に履行し、朝鮮半島における軍事的緊張緩和を通じて南北間の信頼構築の土台を築くように」と指示した。
報告は鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官や韓国軍制服組トップの朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀本部議長をはじめ、陸・海・空軍の各参謀総長と海兵隊司令官らが行った。陸軍と空軍の参謀総長、海兵隊司令官が先月交代して以降、初の業務報告となった。
文大統領はこの席で、急変する朝鮮半島情勢を考慮し、部隊構造や兵力構造の再編を盛り込んだ国防改革案「国防改革2.0」をスピーディーに進めてほしいと求めた。また、「揺るぎない韓米同盟の基盤の上で朝鮮半島はもちろん北東アジアの平和と安定を守っていく力を備えた強い軍隊を築けるよう、2020年国防予算を編成してほしい」と指示した。
軍首脳部は、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管について、堅固な韓米同盟を土台に両国間での十分な協議を通じて推進すると報告した。文大統領はこれに対し、韓米同盟レベルの緊密な協議の下で、韓国の安全保障能力がより強化されるよう努めてほしいと指示したという。
tnak51@yna.co.kr