韓国当局「国民2人は安全」 帰還へ最善=北が拿捕のロシア漁船
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2019.07.26 13:58
【ソウル聯合ニュース】韓国人船員2人が乗ったロシアの漁船がエンジン故障で朝鮮半島東側・東海の北朝鮮側水域に流されて北朝鮮当局に拿捕(だほ)された問題で、韓国統一部の李相旻(イ・サンミン)報道官は26の定例会見で、「幸いにも、北にいる韓国国民はロシアの船員と一緒に宿所に安全にとどまっていると確認された」と明らかにした。ただ、帰還はまだ決まっていない。李氏は「わが国民が速やかに、安全に帰還できるよう、最善を尽くす」と述べた。
韓国人2人とロシア人15人の船員が乗り、韓国からロシア極東に向かっていたロシア船籍の漁船「シャンハイリン8号」は17日、エンジンの故障により漂流。東海の北朝鮮側水域に入ったところを北朝鮮当局に取り締まられ、北朝鮮東部の元山港に連行された。船員は同地のホテルで当局の調べを受けているようだ。
統一部は18日、こうした状況を認識すると、北朝鮮との連絡チャンネルの一つである南北共同連絡事務所を通じて韓国人船員の送還を要請する通知文を送った。だが、韓国の再三の通知にも、北朝鮮からの返答はない。
一方、北朝鮮はロシア当局とは送還問題を話し合っているとされる。李氏は「こうした内容は韓国当局も十分に共有している」としながら、問題解決に最善を尽くすと繰り返した。
mgk1202@yna.co.kr