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金委員長が新型ロケット砲の発射実験視察 韓国軍の分析は誤りか

記事一覧 2019.08.01 09:23

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は1日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の立会いの下、前日に新型の大口径操縦ロケット砲の発射実験を実施したと報じた。北朝鮮は7月31日に飛翔体2発を発射し、韓国軍はこれを短距離弾道ミサイルとしていたが、中央通信の報道の通りなら韓国軍は分析を誤ったことになる。

北朝鮮が5月に実施した火力攻撃訓練=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

北朝鮮が5月に実施した火力攻撃訓練=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 中央通信は「試験射撃を通じ、新たに開発した大口径操縦放射弾(ロケット砲)の戦術的な仕様と技術的な特性が設計値に到達したことが科学的に確認され、兵器体系全般に対する戦闘適用の効果が検証された」と伝えた。開発状況を把握した金委員長は「この兵器の標的に置かれることを自ら招く勢力にとっては、われわれの試験射撃結果は振り払えない悩みの種になるだろう」と述べたという。

 「兵器の標的」は韓国を指すとみられる。ただ、北朝鮮が7月25日に発射した短距離弾道ミサイルを「南朝鮮(韓国)軍部の好戦勢力に厳重な警告を送るための武力示威」と表現したのとは異なり、今回は韓国を名指ししなかった上、「武力示威」でなく「試験射撃」とした。

 一方、韓国軍合同参謀本部は、7月31日午前5時6分と5時27分ごろに北朝鮮東部の元山付近から北東方面の海上に短距離弾道ミサイルが1発ずつ発射されたと発表している。中央通信の報道が事実なら、韓国軍は北朝鮮が新たに開発したロケット砲をミサイルと誤認したことになる。大口径ロケット砲は射程が短距離弾道ミサイルと同程度のため、レーダーが捉えた軌跡だけなら弾道ミサイルと混同されることもある。

 北朝鮮は5月4日にも金委員長の立ち会いの下、大口径長距離ロケット砲と戦術誘導兵器による火力打撃訓練を実施した。この時に金委員長に同行した朴正川(パク・ジョンチョン)軍砲兵局長(陸軍大将)が、今回の射撃訓練でも同行者の一人に挙げられた。7月25日の短距離弾道ミサイル発射の報道では名前がなかった。

 中央通信は、党の方針に基づいて「短期間で地上軍事作戦の主役を担うことになる新型操縦放射弾を開発して初の試験射撃を行った」とし、金委員長が結果に満足したと伝えた。

mgk1202@yna.co.kr

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