「少女像」展示中止 別の韓国人作家も作品撤去
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2019.08.06 15:13
【ソウル聯合ニュース】愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に作品を出品していた韓国人作家のパク・チャンギョン氏とイム・ミヌク氏の展示空間が6日に閉鎖された。
両氏は、同芸術祭の実行委員会が旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」などを展示した企画展「表現の不自由展・その後」を中止したことを受け、委員会側に自身の作品の撤去を求めていた。企画展は75日間の展示予定だったが、少女像展示への抗議などを理由に3日で中止となった。
イム氏の作品が展示されていた展示場のドアには「政治の論理で芸術を検閲することに美術空間が屈服することが発生した。これは極めて恥ずかしいことだ。抗議の意味で、私の作品を見せる機会を自ら剥奪する」と書かれた案内文が掲示されている。
あいちトリエンナーレ側は、検閲ではなく安全のために企画展が中止となり、作家の要請を受け展示場を閉鎖するという内容の文も掲示した。
現場を訪れた韓国人写真家の安世鴻(アン・セホン)氏によると、会場の愛知文化芸術センター前では企画展中止に抗議する日本の市民らによる集会が開かれた。
hjc@yna.co.kr
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