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韓国の苦悩深まる 北朝鮮が相次ぐ発射に加え文大統領非難も

記事一覧 2019.08.16 14:54

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が16日、再び飛翔(ひしょう)体を発射したのに加え、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を非難したことで、南北関係を巡る韓国政府の悩みが一層深まっている。

韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は16日朝、江原道・通川付近から朝鮮半島東の東海上に飛翔体を2回発射した。写真は10日に北朝鮮が発射した飛翔体=(聯合ニュース)《転載・転用禁止》

韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は16日朝、江原道・通川付近から朝鮮半島東の東海上に飛翔体を2回発射した。写真は10日に北朝鮮が発射した飛翔体=(聯合ニュース)《転載・転用禁止》

 北朝鮮の対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会はこの日に出した報道官談話で、前日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が行った光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の式典での演説を非難し、「われわれは南朝鮮(韓国)当局者とこれ以上話すことはなく、二度と向き合う考えもない」と表明。韓国当局は現在実施している韓米合同軍事演習が終われば自然と北朝鮮との対話局面になると「妄想」し、「朝米(米朝)対話で漁夫の利」を狙っていると批判した。

 文大統領に対しては「まれに見る図々しい人物」などと非難した。

 韓国政府は談話が発表されてから約4時間後に公式の立場を出した。これは談話を重く受け止めていることを意味する。韓国統一部の金銀漢(キム・ウンハン)副報道官は談話について、「南北首脳間で合意した(昨年4月の)板門店宣言や(同9月の)平壌共同宣言の精神に合致しないだけでなく、南北関係の発展にも全く役立たない」と強調した。

 今のところ、北朝鮮が南北対話より米朝対話を優先しているため、韓国政府も20日までの韓米合同演習後に再開されると予想される米朝対話の進展結果を見極めながら南北関係の回復を模索するとみられる。

 韓国・北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「言い換えれば(韓国側に)期待したが、失望が大きいということ」として、「北が先に対話を求めることはないと思うが、(談話の)全般的な内容は、対話しないというよりは韓国側に対話のための努力を呼びかけるメッセージ」と分析した。

kimchiboxs@yna.co.kr

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