JTたばこの輸入量減少 不買運動の影響か=韓国
【世宗聯合ニュース】日本の輸出規制を受けて韓国で広がっている日本製品の不買運動が、日本ブランドのたばこにも及んでいるようだ。
韓国関税庁の輸出入貿易統計によると、7月にフィリピンから韓国に輸入された紙巻きたばこは403.0トンで、前月比7.3%減少した。フィリピンから輸入するたばこは個人が少量を持ち込むケースを除き、ほぼ全量がJTインターナショナル(JTI)製と見なすことができる。同社は「メビウス」や「キャメル」などを販売する日本たばこ産業(JT)の海外たばこ事業を担っており、韓国で販売するたばこをフィリピンで生産している。
韓国でシェア上位4位の韓国・KT&G、米フィリップモリス、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)、JTIのうち、韓国での販売分を海外生産するのはJTIだけ。以前はKT&Gの韓国工場で委託生産していたが、2017年に全生産をフィリピンに移管した。
これにより、15年と16年にゼロだったフィリピンからのたばこ輸入量は17年に2085.3トン、18年は4974.2トンと急増した。19年1~7月は1852.7トン。
ところが、17年と18年の7月に前月比増だった輸入量が、今年の7月は減少した。業界は日本製品の不買運動の影響が波及したとみている。
また、JTIコリアは先月11日に予定していた加熱式たばこの新製品発売イベントを「内部の事情」で突然延期した。これに関しても不買運動の影響を指摘する声がある。
韓国のたばこ小売りでJTIのシェアは6月に10%台前半だったが、7月は9%台に低下した。JTIコリアは「6~7月の輸入量は不買運動の時期とずれがあり、実質的に関連があるかどうかは言いにくい」と話した。また、同社が韓国で販売する紙巻きたばこは日本産の葉タバコを一切使っていないと説明した。
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