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20年度国防予算案 7.4%増の約4.4兆円=韓国

記事一覧 2019.08.29 12:00

【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は29日、2020年度(1~12月)国防予算案を19年度比7.4%増の50兆1527億ウォン(約4兆3700億円)と策定したと発表した。同案は9月3日に国会に提出される。削減なく国会審議を通過すれば、17年度には40兆3347億ウォンだった国防予算は初めて50兆ウォンを超えることになる。国防部は、最近の不確実な安全保障環境を踏まえ、韓国軍が全方位からの安保脅威に主導的に対応できるよう国防力強化に集中的に投資していると背景を説明した。

米最新鋭ステルス戦闘機F35B(資料写真)=(聯合ニュース)

米最新鋭ステルス戦闘機F35B(資料写真)=(聯合ニュース)

 20年度国防予算案のうち、防衛力改善費は19年度比8.6%増の16兆6915億ウォン。国防予算全体に占める割合は06年の防衛事業庁の開庁以来で最も高い33.3%となる。軍需支援や教育・訓練の強化、将兵の福祉向上などのための戦力運営費は6.8%増の33兆4612億ウォンとした。

 予算案を項目ごとに見ると、核・大量破壊兵器の脅威への対応に6兆2149億ウォン、有事作戦統制権の米軍から韓国軍への移管に向けた韓国軍の軍事能力補強に1兆9407億ウォン、国防改革に基づく軍構造の改編推進と関連して6兆315億ウォンなど、兵器体系の獲得予算として14兆7003億ウォンが組み込まれた。

 特に、核・大量破壊兵器への対応予算は19年度に比べ22.6%(1兆1000億ウォン)増やした。3000トン級潜水艦「張保皐3」の建造予算6596億ウォン(3304億ウォン増額)、ステルス戦闘機F35Aの導入予算1兆7957億ウォン(2396億ウォン増額)などが目を引く。

 多目的大型輸送艦の建造に向けた技術開発にも271億ウォンを充てた。国防部は14日に発表した国防中期計画(2020~24年)で、垂直離着陸が可能なステルス戦闘機F35Bを搭載できる多目的大型輸送艦(3万トン軽空母級)の国内建造を目指し、来年から概念設計に入ると明らかにしている。

 また、国防関連の研究開発(R&D)予算は19年度比20.7%(6699億ウォン)増の3兆8983億ウォンへ大幅に拡大した。防衛産業の育成支援予算も50%増額し700億ウォンとした。

 国防部はこれについて「(兵器)獲得政策を海外からの購入よりも国内での研究開発主体に転換し、国内の防衛産業支援を強化する方針に基づくもの」と説明している。

tnak51@yna.co.kr

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