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日本から液体フッ化水素の輸出ゼロ 規制強化で企業活動に支障も=韓国

記事一覧 2019.10.01 11:17

【世宗聯合ニュース】日本が半導体・ディスプレー材料3品目の韓国への輸出規制強化に踏み切ってから約3カ月が過ぎたが、半導体の製造工程で主に使われる液体のフッ化水素の輸出許可が1件も出ていないことが、1日分かった。

日本の対韓輸出規制強化から3カ月がたった(イラスト)=(聯合ニュース)

日本の対韓輸出規制強化から3カ月がたった(イラスト)=(聯合ニュース)

 韓国産業通商資源部がこの日発表した立場表明によると、3品目に対する日本政府の韓国への輸出許可は非常に限られた形で行われている。

 日本政府はこれまでフォトレジスト(感光材)3件、フッ化水素1件、フッ化ポリイミド1件について個別に輸出を承認した。一般的に申請から承認までは約90日かかる。 

 だが、輸出許可が出たフッ化水素は気体(エッチングガス)で、液体のフッ化水素(フッ酸液)はまだ1回も輸入できていない。

 産業通商資源部は、日本は半導体用フッ酸液について国連武器禁輸国と同じ9種類の書類の提出を求めているが、複数回にわたる書類の補完を理由に申請から90日が過ぎても1件も許可されていないと指摘した。

 輸出許可方式についても日本政府は韓国に対して個別の輸出許可のみを行い、四つの輸出管理に関する国際枠組みに参加していない国よりも差別的に制度を運用しているとされる。

 産業通商資源部は「中核素材の供給は正常な企業間の契約によって円滑に行われるべきだが、日本政府の予測できない輸出規制で不確実性が増している」とした上で「これにより実際に企業の経営活動に支障が出ている」と懸念を示した。

 続けて「日本のこのような措置は善良な意図の民間取引を阻害してはならないという国際輸出統制体制の基本精神と原則に反するもので、韓国だけを特定した一方的かつ不当な差別だ」とし、「世界貿易機関(WTO)の規範に完全に合致するという日本政府の立場に韓国政府は全く同意できない」と批判した。

 これまで韓国政府は日本の輸出規制措置撤回のため、さまざまなルートで対話と協議を要請してきたが、日本政府はこれにも十分に応じていない。

 韓国政府は先月11日に日本をWTOに提訴し、近く最初の手続きである2国間協議が行われる予定だ。

 産業通商資源部は「今後進められるWTOの2国間協議によって問題が解決されるよう、日本政府が前向きな立場に転じるよう改めて求める」と述べた。

ynhrm@yna.co.kr

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