韓日・日韓議連総会 主張は平行線=安倍首相の祝辞なし・表敬も受けず
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2019.11.01 21:37
【東京聯合ニュース】超党派の韓日議員連盟と日本側の日韓議連は1日、東京で合同総会を開き、両国関係の悪化について深い憂慮を表明し、首脳会談の早期開催を促す共同声明を発表した。ただ、諸懸案を巡って具体的な解決策を見いだせず、双方の主張は平行線をたどった。安倍晋三首相は祝辞を送らず、韓国議員の表敬も受けないなど、韓日議連への冷遇が際立った。
両議連は毎年、合同総会を持ち回りで開催している。今年は9月に開催される予定だったが、韓日関係が悪化した影響により延期になった。今回は韓国側議員41人と日本側議員110人が参加した。
日韓議連の額賀福志郎会長はあいさつで、韓国大法院(最高裁)が強制徴用被害者への賠償を日本企業に命じた判決を巡り、韓国側が法的基盤を崩しかねない事態を招いていると批判。韓日議連の姜昌一(カン・チャンイル)会長は「強制動員の賠償・補償などの歴史問題は被害者の傷と結びついた敏感な事案であるため、繊細なアプローチが必要」と指摘し、「日本政府の輸出規制など自由貿易秩序を揺るがす行為は国際社会の支持を得られない」と応酬した。
安倍首相は東京での2年前の前回総会に祝辞を送ったが、今回は祝辞を出さなかった。当時、韓日議連の議員らは安倍首相を表敬したが、今回の訪日では表敬の席が設けられないことが分かった。
日韓議連の河村建夫幹事長は閉幕後の記者会見で、安倍首相の祝辞について、官邸に要請したが祝辞は出されなかったと説明した。韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は、安倍首相が祝辞を送らないことを知った上で祝辞を出し、「韓日関係も令和の意味通り、『美しい調和』を取りながら発展することを望む」と強調した。
ikasumi@yna.co.kr
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