セウォル号事故の特別捜査団設置 「関連疑惑を徹底捜査」=韓国検察
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2019.11.06 15:03
【ソウル聯合ニュース】韓国検察が2014年に起きた旅客船セウォル号沈没事故の「特別捜査団」を大検察庁(最高検)の傘下に設置し、捜査を開始する。大検察庁が6日、発表した。同事故に関して捜査依頼があった疑惑などを徹底して捜査するとしている。
検察は、セウォル号事故の特別調査委員会がこれまでに調査対象とした部分を改めて調べるとみられる。
16年に解散した特別調査委を引き継ぐ形で活動する「社会的惨事特別調査委員会」は先月末、セウォル号事故に関し「事故当日に海洋警察が脈のある溺水者を発見しながらも病院に搬送するまでに4時間41分かかり、ヘリコプターを利用できる状況だったにもかかわらず実際には利用できなかった」などと発表した。
これに関し、同事故の遺族らでつくる家族協議会は今月2日、事故当時の大統領だった朴槿恵(パク・クネ)氏や法務部長官だった黄教安(ファン・ギョアン)氏(保守系最大野党・自由韓国党代表)らを含む122人を「事故責任者」と規定し、検察に告訴・告発する計画だと表明していた。
セウォル号沈没事故は14年4月に韓国・南西部の珍島沖で発生し、修学旅行中の高校生など304人の死者・行方不明者を出した。
tnak51@yna.co.kr