文政権任期折り返し 「国の枠組み大転換」=大統領秘書室長
【ソウル聯合ニュース】文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の5年の任期折り返しを迎えた10日、盧英敏(ノ・ヨンミン)大統領秘書室長が青瓦台(大統領府)の金尚祖(キム・サンジョ)政策室長、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と共に記者懇談会を開いた。盧氏は「文政権前半は韓国の枠組みを変える大転換の時期だった。残り2年半は転換の力を土台に新たな韓国に向け飛躍する時期」と語った。
文大統領の任期前半について盧氏は「過去を克服し、国家システムを正常化する過程であり、新たな韓国の土台を築いた時期」と評価。今後については「実質的な朝鮮半島の平和体制構築、未来の主要産業への果敢な投資、公正で正義に基づいた国への改革、全ての国民が共に豊かに暮らす国の実現へ向け、責任を持って一歩一歩進む」と強調した。
経済政策については、低成長や少子高齢化に加え、米中貿易摩擦や日本の対韓輸出規制強化など国内外の厳しい課題に直面していると指摘。その上で「製造強国」への再飛躍を目標に掲げ、製造・自動車産業の構造的危機を賢明に克服していると強調した。次世代通信規格「5G」の世界初商用化を通じて人工知能(AI)やデータ経済の基盤を構築し、半導体のシステムLSI(大規模集積回路)、バイオヘルス、未来のクルマといった新産業への投資・支援を積極的に行ったと説明した。
また、「日本の不当な輸出規制にも堂々と対応してきた」としながら、国内の素材・部品・装備(装置や設備)産業の危機を自立と成長のチャンスに転換したと評価した。
外交・安全保障に関しては「戦争の脅威が絶えなかった朝鮮半島の秩序を根本的に転換する大胆な道を歩んできた」と強調。今後も忍耐心を持って朝鮮半島平和の道を一貫して進んでいくと約束した。
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