現代自の韓国内工場 きょう大半が稼働停止=起亜自も休業へ
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスによる肺炎の影響で中国からの部品供給が止まっていることから、韓国・現代自動車の国内工場の大半が7日、稼働を停止する。子会社の起亜自動車も10日、国内での生産を停止する。10日には現代と起亜の国内工場のほとんどが止まることになる。
国内3カ所にある現代の工場のうち、南東部・蔚山工場と中部・牙山工場は4日から順次生産ラインを止めており、7日からは全面停止する。南西部の全州工場もトラックの生産をすでに中断しており、7日はバスの生産ラインのみ稼働させる。
現代は10日には国内全ての工場で生産を停止し、11日は蔚山第2工場のみを稼働させる予定だ。その他の工場は12日の稼働再開を見込む。
起亜はソウル近郊・京畿道の所下里工場、華城工場と南西部・光州工場で10日、完成車の生産を停止する。11日以降については部品の供給状況を見ながら労使で協議する。
その他の韓国完成車メーカーでは、双竜自動車が4~12日に工場の稼働を停止する。ルノーサムスン自動車は来週半ばから2~3日間の稼働停止を検討中だ。韓国GMは在庫の状況などを確認中としている。
目下の関心は稼働再開の時期だが、これは中国内にある自動車用組み電線(ワイヤーハーネス)の工場がいつ生産を再開するかにかかっている。
ワイヤーハーネスは自動車組み立ての初期工程で取り付けられる部品で、車種やモデルごとに種類が異なり管理が難しいことから、工場は通常、大量の在庫を持たない。韓国が輸入するワイヤーハーネスの87%は中国製だ。中国の工場が予定通り10日に稼働を再開すれば、韓国内の完成車工場の休業も長引かないとみられる。
韓国政府と関係各社は、ワイヤーハーネス製造業者の中国工場の稼働再開へ尽力している。
現代・起亜は1日、政府の協力を得てワイヤーハーネス生産拠点の山東省に文書を送り、韓国内での自動車生産が滞れば両国経済に大きな影響が出るため、一部の工場だけでも厳格な防疫管理の下で操業できるよう承認してほしいと求めた。
両社は韓国政府の関係者とともに山東省政府や工場が位置する市の政府関係者と会い、協議も行っている。
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