マスクの生産と大量販売に届け出義務付けへ 韓国政府
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2020.02.07 11:23
【ソウル聯合ニュース】韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は7日、マスクや手指消毒剤の需給に対する国民の不安を解消するため、強力な「緊急需給調整措置」を来週から実施すると表明した。経済活力対策会議を兼ねた関係閣僚会議で、新型コロナウイルスによる肺炎が拡大している問題について対策を協議した。
同措置に基づき、マスクと手指消毒剤の生産業者は生産量と国内出荷量、輸出量を毎日申告し、販売業者はマスクを大量に販売する場合に当局へ届け出る義務を負う。
政府はこの措置を通じ、マスクと手指消毒剤の買い占め、売り惜しみや国外への密輸をなくす方針だ。洪氏は「国民の不安感を悪用する違法・不正行為の一切を根本からなくすため、迅速かつ確実に、最後まで追跡して厳正に処分する」と説明した。
一方、新型肺炎の影響で中国からの自動車部品の調達が滞っていることに関しては、短期対策と中長期対策を立てる方針を示した。
洪氏は、中国の部品工場の稼働再開に向け、同国の地方政府への働きかけを強めると説明したほか、完成車メーカーが中国以外の部品工場から代替品を緊急調達する場合は迅速な通関を支援するとした。
中小企業や小規模商工業者に対する追加の金融支援策もまとめる。洪氏は「(新型肺炎による)被害が懸念される階層に対し、2兆ウォン(約1850億円)規模の政策金融を追加で供給し、既存の融資と保証の期限を延長する」と説明した。
tnak51@yna.co.kr