集団感染の宗教団体 大邱の検査済み信者62%が陽性=韓国
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2020.03.03 14:45
【ソウル聯合ニュース】韓国の新興宗教団体「新天地イエス教会」の南東部・大邱市にある教会で新型コロナウイルスの集団感染が発生した問題で、大邱地域でこれまでに感染有無を調べる検査を終えた信者のうち、62%が陽性判定を受けたことが分かった。
韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部は3日、この日午前0時時点で同教団の信者19万5162人のうち98.7%に当たる19万2634人について、感染が疑われる症状があるかどうかを確かめる電話調査を終えたと発表した。
政府は同教団側から信者24万5000人、教育生と呼ばれる正式な信者でない人6万5000人の計31万人の名簿を入手し、未成年者と海外の信者を除く信者19万5000人、教育生4万4000人の名簿を各自治体に提供した。
各自治体が行った信者への電話調査で、症状のある人は1万3241人と把握され、このうち6561人(49.6%)については感染有無を調べる検査が終わっている。
大邱では、これまでに検査が完了した信者4328人のうち62.0%に当たる2685人が陽性だった。大邱と近隣の慶尚北道を除く地域では、感染が疑われる症状のある人は4066人で、陽性判定の割合は1.7%だった。
この結果に関し、対策本部の金剛立(キム・ガンリプ)第1総括調整官(保健福祉部次官)は定例会見で、「大邱・慶尚北道を除くと新天地信者たちの集団感染の可能性は低いとみられるが、最終結果が出るまで分析を続ける予定だ」と述べた。
中央防疫対策本部によると、3日午前0時現在の韓国での感染者数は計4812人で、このうち大邱市と慶尚北道の感染者が約9割の4285人を占める。
tnak51@yna.co.kr
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