「韓国版量的緩和」開始 金融市場の安定図る=韓銀
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2020.04.02 10:35
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が2日、買い戻し条件付き債券(RP)の買い入れによる「韓国版量的緩和」を開始する。同行はこの日、市中への流動性(資金)供給を拡大するため、銀行や証券会社などを対象にRP買い入れ入札を実施すると発表した。
同行の金融通貨委員会は先月26日、一定の金利水準で市場の資金需要全額を無制限供給する定期的なRP買い入れ制度を3カ月間導入することを決定していた。これは1997年のアジア通貨危機や2008年のリーマン・ショックの時にも取らなかった前例のない措置で、米国など主要国の中央銀行が実施する量的緩和と大きく変わらないことから「韓国版量的緩和」と言われている。
RPとは、金融機関が一定期間後に利子を付けて買い戻す条件で売る債券。韓国銀行が公開市場操作でRPを買い入れれば、市場に資金が供給される。
韓国銀行は毎週火曜日にRP買い入れ入札を行うが、4月最初の入札に限り木曜日の2日に実施する。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、金融市場は不安定な状況が続いている。景気低迷への懸念から社債市場が冷え込み、企業の流動性確保は危うくなっている。韓国銀行は、制限なく流動性を供給することで不安心理が和らぎ、国内の金融市場が安定に向かうと期待を寄せている。
tnak51@yna.co.kr