19年は北朝鮮からの訪韓「ゼロ」 南北交流に影
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2020.04.20 15:53
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部が20日に発刊した2020年版の「統一白書」によると、19年に韓国から北朝鮮を訪問したのは9835人だった。一方、北朝鮮から韓国を訪問した人はいなかった。
18年の7498人(韓国からの訪朝6689人・北朝鮮からの訪韓809人)に比べて総数は増加したが、訪韓した人がいなかったことから人的交流が行われたとは言いがたい。
訪朝した人の大多数が北朝鮮・開城に設置された南北共同連絡事務所の職員だった。
北朝鮮住民との接触申告受理件数は612件で、18年の707件より減少した。
19年に南北を行き来した船舶や航空機もなかった。鉄道・道路の連結など当局間の交流協力やスポーツなど民間交流が行われた18年にはそれぞれ1回、82回の往来があった。
朝鮮半島西側の京義線と東側の東海線の陸路を通じた往来件数は4244回で、18年の5999回に比べ減った。
北朝鮮から持ち込まれた物資の額は100万ドル(約1億800万円)以下で、韓国から北朝鮮に持ち出した額も700万ドルにとどまった。18年の貿易額3100万ドルの約4分の1の水準に落ちた。
貿易件数は搬入が49件、搬出が385件だった。
韓国政府の北朝鮮への人道支援は106億ウォン(約9億3800万円)、民間団体による人道支援は170億ウォンだった。
統一部は「昨年3月以降、南北関係の小康(停滞)が続いた」として、民間交流などを通じて接触を維持していると説明した。
kimchiboxs@yna.co.kr