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韓国の1~3月期GDP マイナス1.4%=約11年ぶり低水準

記事一覧 2020.04.23 09:33

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が23日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比1.4%減少した。リーマン・ショック直後の2008年10~12月期(3.3%減)以来、約11年ぶりの低水準に落ち込んだ。前年同期比の成長率も、1.3%のプラスを維持したとはいえ09年7~9月期(0.9%)以来、10年半ぶりの低さだった。新型コロナウイルス感染が2月から本格的に拡大し、民間消費とサービス業生産に1998年のアジア通貨危機並みの打撃を与えた。

1~3月期のGDPがマイナスに転落した(イラスト)=(聯合ニュース)

1~3月期のGDPがマイナスに転落した(イラスト)=(聯合ニュース)

 1~3月期の民間消費は前期比6.4%減少した。1998年1~3月期(13.8%減)以来の大幅なマイナス。消費者が外出を控えており、飲食・宿泊、娯楽・文化などのサービス消費にとどまらず、乗用車や衣料など財貨の消費まで軒並み減少した。民間消費はGDPのほぼ半分を占める。一般的に四半期別の変化はさほど大きくないが、1~3月期は大幅減となり、GDP全体を3.1ポイント押し下げた。  

 消費以外の項目は、新型コロナウイルス感染の拡大状況を踏まえると比較的善戦したといえる。

 設備投資は輸送用機器が増えて前期比0.2%増加した。建設投資も土木工事を中心に1.3%伸びた。

 政府支出は0.9%増加した。前年10~12月期の増加率が2.5%だったため、今年1~3月期は減少が予想されていたが、新型コロナウイルス対策の予算が執行されたことでプラスとなった。

 輸出は2.0%減少したものの、民間消費ほどには新型コロナウイルスの影響が大きくなかった。自動車や機械類、化学製品の輸出が減った半面、半導体の輸出が好調だ。

 生産活動をみると、サービス業が2.0%減少し、1998年1~3月期(6.2%減)以来の低水準に沈んだ。特に運輸業(12.6%減)や卸売小売および宿泊・飲食業(6.5%減)が大きく落ち込んだ。 

 製造業は輸送用機器と1次金属製品の減少を半導体の増加が補う形となり、全体では1.8%減少した。

 一方、1~3月期の実質国内総所得(GDI)は前期比0.6%減少した。交易条件が改善したために、マイナス幅はGDP成長率より小さかった。

 1~3月期の韓国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けたが、中国に比べるとその影響は小さい。だが、3月以降は世界規模で感染が拡大し、世界経済が急速に悪化している。韓国経済への影響も懸念される。

mgk1202@yna.co.kr

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