韓国統一相「北メディア、金正恩氏の正常な国政遂行を示唆」

【ソウル聯合ニュース】韓国の金錬鉄（キム・ヨンチョル）統一部長官は２８日、国会外交統一委員会に対する報告資料で、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党委員長）の健康悪化説が取り沙汰されていることに関し、「北のメディアは金委員長の業務に関する報道を続けており、正常な国政遂行を示唆している」と明らかにした。

　資料によると▼シリア大統領の祝電に対する答電（４月２２日報道）▼三池淵市の整備と元山の観光地区建設を支援した労働者らへの感謝送付（それぞれ４月２６日、２７日報道）――などが金委員長名義で行われた。

　金長官は、金委員長を巡る報道が国内外で続いていることについて、今月１５日の故金日成（キム・イルソン）主席の生誕記念日に合わせた錦繍山太陽宮殿への参拝が報じられず、２７日現在、１６日間にわたり金委員長が公の場に姿を見せていないためと説明した。

　金長官は報告資料で、文在寅（ムン・ジェイン）政権が掲げる朝鮮半島平和プロセスの進展を図るための南北関係の推進方向も説明した。

　金長官は「南北関係の再開を促すため多角的な努力を傾け、朝鮮半島状況の安定的な管理を通じて非核化、平和体制へのモメンタム（勢い）を維持する」とし、特に新型コロナウイルスへの対応にとどまらない「包括的な南北保健医療協力」に取り組むと表明した。

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