Go to Contents Go to Navigation

サムスントップを再度聴取 経営権継承巡る疑惑で=韓国検察

記事一覧 2020.05.29 11:32

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地検は29日午前、サムスングループの経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長を再度呼び出して聴取している。2015年のグループ傘下2社の合併とグループ経営権継承を巡る不正疑惑に関し、当時グループの司令塔だった未来戦略室(現在は廃止)への指示・報告内容を引き続き調べている。

李氏はグループ傘下2社の合併とグループ経営権継承を巡る不正への関与が疑われている(コラージュ)=(聯合ニュース)

李氏はグループ傘下2社の合併とグループ経営権継承を巡る不正への関与が疑われている(コラージュ)=(聯合ニュース)

 李氏は26日にも検察に出頭し、17時間におよぶ聴取を受けた。その際はこうした疑惑に関し「報告を受けたり指示したりした事実は全くない」と供述したとされる。

 検察は、15年のサムスン物産と第一毛織の合併と、その後のサムスンバイオロジクスの会計基準変更が李氏の安定的な経営権継承を目的としていたとみている。不正が疑われる行為の企画・実行者を突き止める一方、李氏を頂点とするグループ首脳部がどこまで報告を受け、指示を出していたかを探る考えだ。

 捜査の発端となったのは、第一毛織の子会社だったサムスンバイオロジクスの会計基準の変更だ。2018年11月に金融委員会の証券先物委員会はこれを粉飾会計疑惑として告発し、検察が捜査を開始した。検察は、サムスンバイオロジクスの財務状況がサムスン物産と第一毛織の合併に支障を来さないよう、両社合併後にサムスンバイオロジクスの会計基準が不当に変更されたとみて、グループ経営権継承に絡む事件として捜査を拡大した。

 一方、サムスン物産と第一毛織の合併は約3対1の株式交換比率で行われ、サムスン物産を社名とし、持ち株会社の役割を担うことになった。第一毛織の23.2%の株式を保有していた李氏はサムスン物産の株式を十分に確保することでグループ支配力を強めた。この株式交換比率については、意図的にサムスン物産の株価を下げる一方、第一毛織の企業価値を水増しした疑いがもたれている。

サムスン電子の李副会長(資料写真)=(聯合ニュース)

サムスン電子の李副会長(資料写真)=(聯合ニュース)

mgk1202@yna.co.kr

注目キーワード
スクラップの多い記事
more
more
ホーム ページのトップへ
情報をお寄せください
聯合ニュース日本語版では、イベントの開催告知、取材案内、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報をお待ちしております。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。
お問い合わせ
聯合ニュース日本語版に関する記事やコンテンツ使用などについてのお問い合わせは( japanese@yna.co.kr )へ。 イベントなどの開催告知、取材要請、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報も同メールアドレスで受け付けています。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。