慰安婦支援団体が非協力的な被害者を差別か 最大野党議員が指摘
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2020.06.05 19:11
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前身、「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」を批判した慰安婦被害者の名前が、被害者をたたえる石碑に刻まれていないことが分かった。最大野党「未来統合党」の郭尚道(クァク・サンド)国会議員が5日に出した報道資料で明らかにした。
未来統合党は先月、正義連前理事長で与党「共に民主党」の尹美香(ユン・ミヒャン)国会議員を巡る疑惑を解明するためのタスクフォース(TF、特別チーム)を設置。郭氏は同TFの委員長を務めている。
ソウル・南山に設置された慰安婦被害者をたたえる銅像に併設された石碑には被害者247人の名前が刻まれているが、報道資料によると、2000年代の初期に挺対協の活動について疑問を呈した別の市民団体に所属する被害者4人の名前が含まれていないという。
4人のうち3人は挺対協に対し、募金行為やデモの禁止を求める仮処分申請を裁判所に申し立てており、1人は慰安婦被害者支援のため日本政府が設立したアジア女性基金が被害者に支払うとした「償い金」の受け取りを希望した被害者だった。
郭氏は石碑に名前を刻む被害者の名簿は2016年に当時、挺対協の代表だった尹氏が作成しソウル市側に渡したもので、尹氏が少なくとも8人の被害者を、意図的に名簿から外したと指摘した。
yugiri@yna.co.kr