下半期に世界経済再び低迷の見通し コロナ第2波で=韓国団体調査
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2020.06.07 16:05
【ソウル聯合ニュース】今年下半期(7~12月)に新型コロナウイルスの第2波の到来で世界経済が再び低迷するとの見通しが出ている。
韓国経済団体の全国経済人連合会(全経連)が米国、英国、日本など18カ国の代表的な経済団体、国際機関、経済協議体を対象に調査を行った結果、経済団体の52%は景気が二番底に陥るとの予測を示した。新型コロナウイルス感染拡大を受けた封鎖措置が今夏に解除され景気が回復に差し掛かるが、秋以降に同ウイルスの第2波により封鎖措置が強化されて再び景気が低迷するとの見通しだ。
全回答者の52%は今年の世界の経済成長率がマイナス4%を下回るとの見通しを示した。自国の失業率が前年比10ポイント以上悪化するとの回答も40%に達した。
国家間の移動が可能になる時期については56%が来年以降と予測し、今年下半期との回答は24%にとどまった。
また、新型コロナウイルス終息後の通商体制に地殻変動があるとの見通しが示された。全体の約40%は北米・欧州の景気は低迷するがアジア圏は上向くと予想した。
世界貿易の秩序が変わり、既存の世界貿易機関(WTO)中心の環境が崩れるとの回答も約31%を占めた。WTOが無力化するとの回答は48%に達し、新たな貿易協定機関に関する協議が始まるとの意見も20%に上った。
新型コロナウイルス終息後に世界の供給網の再編がより鮮明になるとの見方も示された。回答者の76%はグローバルバリューチェーン(GVC)の再編に向けたリショアリング(国内回帰)戦略について肯定的な見通しを示した。
hjc@yna.co.kr
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