北朝鮮 DMZ付近に宣伝用拡声器を再設置=韓国も対抗へ
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2020.06.22 18:34
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が拡声器による宣伝放送施設を再び設置しているようだ。同施設は2018年4月に南北首脳が合意した「板門店宣言」に基づき撤去していた。韓国軍の消息筋が22日、伝えた。
韓国軍当局は、北朝鮮が最前線地域で宣伝放送施設の再設置作業を進めている状況を捉えたという。韓国を批判する内容のビラ散布の予告に続き、拡声器による宣伝放送を通じ、冷戦時代の心理戦を再開する意向とみられる。
作業は非武装地帯(DMZ)付近の複数地域で同時多発的に進められているという。
北朝鮮は先ごろ韓国に対する軍事行動を示唆したほか、韓国を批判する内容の大量のビラを印刷したと発表するなど圧力を強めており、宣伝放送施設の再設置もこれらに続く措置と受け止められる。
板門店宣言には「(18年)5月1日から軍事境界線一帯で拡声器放送とビラ散布をはじめ全ての敵対行為を中止し、その手段を撤廃して今後、非武装地帯を実質的な平和地帯としていく」との内容が盛り込まれた。
北朝鮮が宣伝放送施設の再設置をすれば、韓国軍も対抗措置として撤去した施設を再設置するとみられる。
韓国軍関係者によると、宣伝放送は「北朝鮮が最も嫌がる心理戦の手段」とされる。
csi@yna.co.kr