米朝対話の早期再開へ政府も努力=韓国当局
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2020.07.02 14:08
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が11月の米大統領選前に米朝首脳会談が開かれるよう働きかける考えを示したことに関し、統一部の当局者は2日、「政府も米朝対話が早期に再開されるよう努力していく」と述べた。
同当局者は記者団からの質問に、「朝鮮半島の非核化と恒久的な平和の定着を実現しなければならない」と答えた。ただ、こうした意思を北朝鮮側に伝えたかと問われると、「把握していない」とした。
文大統領は6月30日に欧州連合(EU)とテレビ会議形式で首脳会談を行い、韓国青瓦台(大統領府)高官は翌日、文大統領が同会談で「米大統領選の前に米朝間で対話努力がもう一度推し進められる必要がある」と言及したと伝えた。米朝間の対話とは、米朝首脳会談を指すと説明した。
一方、北朝鮮体制を批判するビラの散布活動などを行ってきた北朝鮮脱出住民(脱北者)団体「自由北韓運動連合」の朴相学(パク・サンハク)代表が、ビラ散布を制止する政府と文大統領を強く非難したことについて、この統一部当局者は「非常識で荒っぽい発言を大変遺憾に思う」と述べた。さらに「北へのビラ散布を強行して南北間の緊張を高め、境界地域の住民の生命と安全に深刻な脅威を招くなど物議を醸したことを自省せず、非常識な発言を繰り返している。慨嘆に堪えない」とし、韓国の法秩序に反する行為には厳重に対処すると強調した。
mgk1202@yna.co.kr