韓国警察 ビラ散布団体への捜査強化=国際犯罪捜査隊が合流
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2020.07.06 15:22
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の体制を批判するビラの散布活動などを行ってきた韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体などに対する警察の捜査が拡大している。
ソウル地方警察庁トップの李龍杓(イ・ヨンピョ)庁長は6日、脱北者団体「自由北韓運動連合」と「クンセム(大きな泉の意味)」、キリスト教非営利団体「殉教者の声」など4団体を調査中とし、「対北ビラ・物資散布捜査タスクフォース」(TF)に国際犯罪捜査隊1チームを加え捜査人員が40人から45人に増えた」と記者団に伝えた。
TFに国際犯罪捜査隊が合流したのは、殉教者の声の代表が米国籍であるためという。
殉教者の声は先月25日に仁川市・江華島で、今月3日には江原道鉄原郡から北朝鮮に向けて大型風船を飛ばしたことが分かった。ソウル警察庁はこれらの事件についても捜査することにした。
警察は先月実施した自由北韓運動連合とクンセムの事務所への家宅捜索で押収した携帯電話やパソコンなどの分析を進めているという。
また、自由北韓運動連合の朴相学(パク・サンハク)代表がメディア関係者を暴行した事件と関連し、朴氏を出頭させ、調査する方針だ。
一方、警察は新型コロナウイルス感染症と関連し、自主隔離違反で121件を捜査し、75人について起訴相当の意見を付けて送検した。
yugiri@yna.co.kr