北朝鮮　新型コロナで国境封鎖強化

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮内閣の機関紙「民主朝鮮」は７日、新型コロナウイルスを巡り、防疫当局が国境と領空、領海を完全に封鎖していると説明し、「国境と海岸の封鎖と集中監視を一層強化するための対策を立てている」として、防疫対策をさらに強化する方針を示した。

　同紙は「海上と空中から来る物体を見つけた場合、消毒したり焼却したりする規律を一層厳格に立てるようにしている」と強調した。物体は韓国の北朝鮮脱出住民（脱北者）団体が北朝鮮に向けて飛ばすビラを指すとみられる。北朝鮮は数回にわたり、ビラが防疫を妨害すると批判していた。

　また、「防疫事業で第一の敵は慢心と気の緩み」として、緊張を緩めないよう求めた。

　北朝鮮は１月、新型コロナウイルスの感染が始まったことを受け、国境を封鎖する強力な措置を取ったが、最近は中朝国境地域でトラックと列車の運行が確認されている。

　北朝鮮は今月２日、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党委員長）が主宰した党政治局拡大会議で国家非常防疫の強化に向けた決定書を採択した。今回の国境封鎖の強化は拡大会議の結果を踏まえた措置とみられる。

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