韓国安保室長と米国務副長官 「緊密な協力」再確認
【ソウル聯合ニュース】韓国の徐薫(ソ・フン)国家安保室長は9日、訪韓中のビーガン米国務副長官(北朝鮮担当特別代表)と青瓦台(大統領府)で会談し、朝鮮半島平和プロセスなど韓米間の外交懸案を議論した。
青瓦台によると、両氏はこの日午前10時から約1時間行われた会談で、北朝鮮の動向に関する分析を共有し、朝鮮半島平和プロセスの進展策に関して意見交換した。
徐氏はビーガン氏が米朝対話の再開に専念している点を高く評価し、こうした努力を続けるよう要請した。
これに関連し、外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長は8日のビーガン氏との会談後、「ビーガン副長官は、北との対話再開時にバランスの取れた合意を得るために柔軟な立場を取っていることを再確認した」と述べた。
また、徐氏は強固な韓米同盟が韓国の外交・安全保障政策の根幹であることを強調し、韓米間の緊密な意思疎通を続けるよう促した。これに対し、ビーガン氏は韓米同盟に対する米国政府の堅固な意志を改めて示すとともに、米朝対話再開の重要性を強調し、韓国と緊密な協力体制を維持すると表明した。
両氏は、在韓米軍駐留経費の韓国側負担を決める交渉を速やかに終えたい考えで一致するなど、両国の懸案と国際情勢についても踏み込んだ議論を行った。
この日の会談では、徐氏が国際社会の対北朝鮮制裁とは無関係な南北協力事業の必要性に言及するのではないかとの見方もあったが、青瓦台はこれに関する対話があったかどうかを明らかにしなかった。
ただ、ビーガン氏は李度勲氏との会談後に「われわれは南北協力が朝鮮半島により安定的な環境をつくることに重要な役割を果たすと信じている」とし、「韓国政府が北朝鮮と南北協力の目標を推進することを巡り、韓国政府を完全に支持する」と表明している。
ynhrm@yna.co.kr