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21年最低賃金 過去最低の1.5%引き上げ=韓国

記事一覧 2020.07.14 08:59

【世宗聯合ニュース】韓国の2021年度(1~12月)の最低賃金は時給8720ウォン(約770円)で、今年度の8590ウォンから1.5%引き上げられる。労使双方の委員や有識者で構成する最低賃金委員会が14日未明に全体会議を開き、決定した。1.5%の引き上げはアジア通貨危機当時の1998年(2.7%)を下回り、最低賃金制度が導入された1988年以降で最も低い。新型コロナウイルスの感染拡大で経済は危機的な状況にあり、中小企業や零細自営業者の経営難を考慮して引き上げ率を抑えたとみられる。

最低賃金(時給、単位:ウォン)と上昇率の推移=(聯合ニュース)

 最低賃金委員会はこの日、政府から推薦された専門家が出した8720ウォンの最低賃金案を賛成9、反対7で採択した。全27人の委員のうち労働者側の委員4人は会議を欠席し、この案に反発した労働者側の委員5人と経営者側の委員2人も採決前に退席した。

 労働者側は当初、今年度比16.4%引き上げとなる1万ウォンを、経営者側は2.1%引き下げた8410ウォンをそれぞれ提示。修正案でも溝は埋まらず、専門家の案が取り上げられた。

 月給(労働時間209時間基準)に換算すると182万2480ウォンで、今年より2万7170ウォン多い。

 同委員会はこの最低賃金案を雇用労働部長官に提出する。長官が来月5日までに告示すれば、来年1月1日に効力が発生する。

最低賃金委員会の様子=(聯合ニュース)

最低賃金委員会の様子=(聯合ニュース)

mgk1202@yna.co.kr

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