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韓国検察が金与正氏の捜査に着手 南北連絡事務所爆破の告発受け

記事一覧 2020.07.16 13:48

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地検が、北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所を爆破した疑いで韓国の弁護士から告発された金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らに対する捜査に着手した。法曹関係者が16日、明らかにした。

videos 朝鮮中央テレビが公開した南北共同連絡事務所の爆破の模様=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

朝鮮中央テレビが公開した南北共同連絡事務所の爆破の模様=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 これに先立ち李キョン在(イ・キョンジェ)弁護士は8日、爆発物使用や公益建造物破壊の疑いで与正氏と朴正天(パク・ジョンチョン)朝鮮人民軍総参謀長を告発した。検察は告発状の内容を検討した後、与正氏らに容疑を適用できるか検討する方針だ。

 ただ、与正氏らを韓国内で実際に処罰するのは事実上不可能だ。証拠収集が容易ではないことから検察が起訴中止処分を下す可能性があり、裁判所で有罪判決が出たとしても現実的に執行できる方法はない。

 李弁護士は「逮捕して法廷に立たせることはできないが、捜査はできる」と述べ、共同連絡事務所の爆破が北朝鮮の刑法(2005年現在)第97条にある「国家財産の故意的破損罪」に当たり、懲役10年以上または無期懲役刑となる重い罪だとの考えを示した。

 また、北朝鮮は韓国の管轄圏に属し、開城は統治領域内にあるため捜査や起訴などにも問題はないと主張。 共同連絡事務所は準外交公館であり、爆破行為は宣戦布告に準ずると強調した。

 北朝鮮の朝鮮中央放送などは先月16日、南北共同連絡事務所が同日に爆破されたと報じた。共同連絡事務所は2018年4月の南北首脳会談での「板門店宣言」に基づき、同年9月に開城工業団地内に開所した。

 与正氏は先月13日の談話で、「遠からず北南(南北)共同連絡事務所が跡形もなく崩れる光景を目にするだろう」と建物の爆破を予告していた。

 今回告発を行った李弁護士は、韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告の友人で、収賄罪などに問われた崔順実(チェ・スンシル、2014年にチェ・ソウォンに改名)被告の弁護人を一審から務めていることで知られている。今回の告発は李弁護士個人によるもので、崔被告とは無関係とされる。

李キョン在弁護士(資料写真)=(聯合ニュース)

李キョン在弁護士(資料写真)=(聯合ニュース)

ynhrm@yna.co.kr

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