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WTOで所信表明 事務局長立候補の韓国・兪明希氏

記事一覧 2020.07.17 09:04

【ジュネーブ聯合ニュース】世界貿易機関(WTO)の事務局長選挙に立候補した韓国産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長は16日(現地時間)、スイス・ジュネーブのWTO本部で開催中の一般理事会で所信表明演説をした。危機に直面したWTOの体制を整備し、信頼を回復する上で、自身の専門性や経験が生きると強調した。

WTO本部に入る兪明希氏(手前)=16日、ジュネーブ(聯合ニュース)

WTO本部に入る兪明希氏(手前)=16日、ジュネーブ(聯合ニュース)

 兪氏は、WTOが通商交渉の停滞や貿易紛争解決の最終審にあたる上級委員会の機能不全などにより危機に直面しているとの見方を示した。保護主義の拡大と貿易摩擦、パンデミック(感染症の世界的大流行)が世界的な危機を引き起こし、財・サービスの円滑な流れを保障するというWTOの本来の目標も脅かされていると指摘した。

 その上で、WTOがより適切で(Relevant)、回復力があり(Resilient)、対応力を持つ(Responsive)機関としてよみがえり、世界中からの信頼を回復する必要があると強調。この「3R」への取り組みを強く訴えた。

 具体的な目標として▼第12回WTO閣僚会議で、漁業補助金や電子商取引分野のルールづくりなどで成果▼WTOルールの更新や紛争解決機能の正常化、協定の履行と透明性向上などを通じたWTO改革▼包容的な貿易体制と持続可能な開発――などに言及した。

 自身は通商分野に25年間携わりながら実務の知識と専門性を培い、韓国通商トップとして経験と政治力も備えたとし、「WTOの復元、復興に必要な見識と創意ある解決策を提供できるものと確信する」とアピールした。

 演説後は加盟国・地域からの質疑に応じた。

 立候補者の所信表明は前日から始まり、17日まで続く。

 加盟国・地域の協議を通じて候補を絞り込み、11月初めごろまでに次期事務局長を選出する予定。

mgk1202@yna.co.kr

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