北朝鮮が2年ぶり老兵大会開催へ 休戦協定締結記念日に合わせ
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2020.07.22 09:27
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、「祖国解放戦争勝利67周年を迎え、第6回全国老兵大会が首都平壌で行われる」と伝えた。北朝鮮は朝鮮戦争の休戦協定締結日(7月27日)を「祖国解放戦争勝利」の日と主張している。これに合わせた全国老兵大会の開催は2年ぶりとなる。
全国老兵大会は、故・金正日(キム・ジョンイル)総書記が国家権力の掌握を進めていた1993年、休戦協定締結40周年に合わせて初めて開催された。
後継者の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は休戦協定締結59周年(2012年)と60周年(2013年)、62周年(2015年)、65周年(2018年)に開いている。金正恩政権下では今回が5回目。
今年は区切りとなる年ではなく、新型コロナウイルスの感染拡大で大規模な行事は自粛されている。そうした中での老兵大会開催は、内部の結束を強める狙いがあるとみられる。
米朝交渉は停滞したままで、国際社会による制裁が続いているところに新型コロナが重なり北朝鮮経済は苦境に追い込まれており、民心の離反を防ぐ必要性に迫られているようだ。特に若者に向けて、日本による植民地時代の抗日パルチザンの精神と朝鮮戦争当時の参戦兵士の犠牲精神を強調し、体制守護の意識を高める思想教育の機会にしたい考えのようだ。
mgk1202@yna.co.kr