新型コロナ感染疑いの脱北者が越境か 北朝鮮主張に「確認中」=韓国軍
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2020.07.26 11:05
【ソウル聯合ニュース】韓国の軍当局は北朝鮮メディアが新型コロナウイルスへの感染が疑われる北朝鮮脱出住民(脱北者)が北朝鮮に戻ったと報じたことについて、「確認中」と明らかにした。
北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、南西部・開城で、新型コロナウイルスへの感染が疑われる脱北者が戻る事件が発生したことを受け、朝鮮労働党政治局が25日に非常拡大会議を緊急招集したと報じた。会議は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が主宰し、国家非常防疫体系を「最大非常体制」に転換することを決定した。
同通信はこの脱北者について、3年前に韓国へ脱出し、今月19日に軍事境界線を越えて開城に戻ったと報じた。
韓国の関係当局は事実確認を行っているが、26日午前までに軍事境界線を越えた事例は確認されていないようだ。
脱北者が韓国入りした場合、脱北者の韓国定着を支援する施設「ハナ院」で約3カ月間、社会適応のための教育を受ける。その後から約5年間は管轄警察署などが初期定着を支援・管理する。
ただ、脱北者数が多く、警察が脱北者個々人の動きをリアルタイムで確認することは現実的に容易ではない。
脱北者が軍事境界線を越えて北朝鮮に戻ったことが確認されれば、軍など関係機関で把握できなかったことになり、波紋が広がりそうだ。
kimchiboxs@yna.co.kr
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