韓国大手ポータル スポーツニュースのコメント欄廃止=選手のストレス深刻
【ソウル聯合ニュース】韓国インターネットサービス大手、NAVER(ネイバー)とカカオは7日、両社が運営するポータルサイトのNAVERとDAUM(ダウム)のスポーツニュースのコメント欄を暫定的に廃止したと発表した。
NAVERは「一部の選手を標的に名誉を棄損(きそん)し、中傷するコメントの書き込みが続いた」とし、「モニタリングと技術を強化したが、悪質なコメントの内容とそれによって傷つく選手の苦痛が看過できるレベルを超えたと判断した」と説明した。
動画などのコンテンツについてはコメント欄を維持し、悪質なコメントをフィルタリングする人工知能「AIクリーンボット2.0」を導入する。
NAVERはコメントの累計を分析し、悪質なコメントの表示を自動で制御する技術を開発中だと明らかにした。
これに先立ち同社は今年2月、芸能ニュースのコメント欄を廃止している。
NAVERと同様にスポーツニュースのコメント欄を廃止したカカオは「健全なコミュニケーションと議論のための場を設けるというコメント欄本来の趣旨と異なり、スポーツニュースのコメントでは特定の選手やチーム、地域を中傷して名誉を棄損する悪質なコメントが続いていた」とし、「コメントサービス本来の目的を果たすためのさまざまな措置を準備する予定だ」と説明した。
カカオは昨年10月、韓国ポータルサイトとして初めてDAUMの芸能ニュースのコメント欄を廃止。人物の関連検索ワードやリアルタイムの話題検索ワードの表示も廃止した。
カカオは外部の専門家による諮問委員会でコメントサービスの方向性を議論しているほか、国家人権委員会、韓国言論法学会とオンライン上のヘイトスピーチ(差別扇動表現)の研究も行っている。
また、韓国ポータルサイトで3番目に利用者の多いnate(ネイト)もスポーツニュースのコメント欄廃止を検討している。
韓国では、先ごろ自殺した女子プロバレーボールのコ・ユミン選手が悪質なコメントによって激しいストレスを感じていたことが伝えられ、スポーツ界でニュースのコメント欄を廃止すべきだとの声が上がっていた。
ynhrm@yna.co.kr