北朝鮮がきょう党中央委総会 住民への統制強化か
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2020.08.19 13:31
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は19日に朝鮮労働党の中央委員会総会を予定通り開催し、内外情勢を踏まえた「党の戦闘力強化」問題を集中的に議論したようだ。
朝鮮中央通信は18日、中央委総会の19日開催を予告し、「革命発展と党の戦闘力強化において重大な意義を持つ問題を討議、決定する」と伝えていた。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が自ら主宰する総会の結果は、北朝鮮の報道の慣例に照らすと20日朝に公表されるとみられるが、早ければ19日夜に発表される可能性もある。
重要政策を決定する中央委総会が開かれるのは昨年末以来、約8カ月ぶり。
北朝鮮は国際社会による制裁が長引いている上に新型コロナウイルスや水害まで重なったことで経済難が深刻化し、金正恩政権の発足以来で最大の難局に直面している。今回の総会は、これを乗り越え、緩んだ内部の雰囲気を一新する狙いがあると分析されている。
このため、注目されるのは深刻な生活苦による社会の緩みを正し、統制するための機関や組織の再編だ。
北朝鮮は今月5日の党政務局会議と13日の政治局会議で、党内に新たな部署を設置することを決めた。北朝鮮メディアはこの新部署について「国家と人民の尊厳と利益を守り、社会の政治的な安定と秩序を維持、担保する」と言及し、住民統制の機能を持つことを示唆していた。
tnak51@yna.co.kr