韓国外交部庁舎で2人感染 行政の中心にもコロナ拡大の恐れ
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2020.08.23 09:48
【ソウル聯合ニュース】韓国の行政安全部は23日、外交部が入っている政府ソウル庁舎別館から2人の新型コロナウイルス感染者が出たと発表した。ソウル中心部に位置する同庁舎は国家安全に与える影響が最高水準に位置づけられる施設。首都圏を中心にした新型コロナの拡大が行政の中枢に及んだことになる。
感染したのは外交部の男性職員と政府庁舎管理本部所属し、清掃などを担当する女性職員。ともに配偶者から感染し、22日に陽性が判明した。外交部が入る政府ソウル庁舎別館から感染者が出るのは初めて。
感染が判明したことを受け、ソウル庁舎別館は3フロアが臨時閉鎖され、緊急防疫が実施された。23日には同別館と本館の消毒が行われ、感染者2人との濃厚接触者に対する検査や隔離措置が取られる。
首都圏で新型コロナ感染者が急増する中、ソウル庁舎別館から感染者が出たことで、3月に政府世宗庁舎に入る海洋水産部で起こったような中央官庁での集団感染が再び起こるのではないかとの懸念が出ている。
当時、海洋水産部の職員29人が相次いで感染。その家族や世宗庁舎に勤務する清掃担当職員ら計41人が感染する事態になった。
今回感染が確認された外交部職員が所属する部署には70人の職員がおり、同じ部屋で勤務していた職員は10人以上だという。清掃を担当していた職員は外交部の職員らがほとんどいない時間にマスクを着用して清掃をしていたというが、感染拡大が懸念されている。
sarangni@yna.co.kr