韓国の4~6月期GDP マイナス3.2%
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2020.09.01 10:04
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が1日発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP、暫定値)は前期比3.2%減少した。7月に発表した速報値から0.1ポイント上方修正した。1~3月期(1.3%減)に続くマイナス成長で、リーマン・ショック直後の2008年10~12月期(3.3%減)以来の低水準に落ち込んだ。
前年同期比でも2.7%減少し、アジア通貨危機に見舞われた1998年10~12月期(3.8%減)以来の低水準となった。速報値に比べると0.2ポイント上方修正された。
4~6月期は韓国経済の主軸である輸出が新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な景気低迷の影響を受け、自動車、携帯電話などを中心に前期比16.1%減少した。輸入も原油などを中心に6.7%減少した。
設備投資は0.5%、建設投資は1.5%それぞれ減少した。
民間消費は、新型コロナ対策として政府が行った各世帯への緊急災難(災害)支援金支給や個別消費税の引き下げなどに伴い、耐久財(乗用車、家電製品など)を中心に1.5%増加した。政府消費支出も1.1%増えた。
生産活動をみると、製造業が8.9%減、農林漁業が9.5%減となった。卸売小売、宿泊・飲食業、運輸業などの不振でサービス業も0.9%減少した。
実質国内総所得(GDI)も落ち込んだが、交易条件の改善により減少幅(マイナス2.2%)は実質GDP成長率より小さかった。
hjc@yna.co.kr
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