韓中日が絡む済州島南端の航空管制 「韓国への一元化急ぐべき」
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2020.10.09 11:24
【ソウル聯合ニュース】韓中日3カ国の管制権が交わり事故が懸念される韓国南部・済州島南端の航空回廊(コリドー)について、当事国間の暫定合意に基づき管制権の韓国への一元化を急ぐべきだとの指摘が出ている。
韓国の国会国土交通委員会に所属する与党「共に民主党」の朴英淳(パク・ヨンスン)議員が国土交通部から提出を受けた済州南端の航空回廊の管制権を巡る交渉状況の報告書によると、韓国と中国は今年4月、仁川―上海区間の音声通話試験を完了し、管制直通回線を設置した。
航空回廊は航空路の設定が難しい特殊な環境において、特定の高度でのみ飛行を可能とする区域を意味する。
済州南端の航空回廊の管制権を巡っては、昨年11月に開かれた国際民間航空機関(ICAO、本部カナダ・モントリオール)理事会で韓中日の3カ国が暫定合意に至った。音声通話試験や直通回線の設置は暫定合意に基づく措置だ。
3カ国は暫定合意で▼韓日の管制が重なる区間の管制一元化▼韓中間の管制直通回線の設置▼日中路線の航路複線化――などの改善案を東京五輪の開催が予定されていた今年7月までに推進することで同意していた。
これに基づき、韓日両国は済州島南端の航空回廊の管制権を東京五輪までに韓国に一元化することにしたが、なかなか進んでいない模様だ。日本が韓中日の対面での追加議論が必要だと主張しているためとされ、朴氏は「管制権を速やかに韓国に一元化すべきだ」と指摘している。
tnak51@yna.co.kr
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