金正恩氏が台風被災地の復旧現場視察 鉛・亜鉛産地の検徳地区
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2020.10.14 09:26
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が9月初めの台風9号の影響で大きな被害が出た北東部の咸鏡南道・検徳地区の復旧現場を視察したと報じた。同地区は北朝鮮を代表する鉛と亜鉛の産地。
金委員長は「実際に来てみると被害は思っていた以上にとても大きかった」と述べた後、現場で復旧にあたる軍をねぎらった。物資の供給状況を確認したり、防疫学的な観点から生活環境を整えるよう強調したりもした。
検徳地区では2300戸の住宅を新築中で、工事の進捗(しんちょく)率は6割程度となっている。
金委員長はまた、大興・検徳・竜陽地区に近代的な住宅を建設し、国を代表する鉱山都市に発展させる構想を示した。来年1月の第8回党大会を機に、2万5000戸の住宅新築に取り組む考えだ。
この地区は鉄鋼産業が必要とする鉛と亜鉛に恵まれ、マグネサイトの埋蔵量は世界最大級とされる。台風9号の被害を受けた検徳地区について、金委員長は先月の党中央軍事委員会拡大会議で復旧に向けた軍部隊の動員を指示していた。
視察には朴正天(パク・ジョンチョン)軍総参謀長や李日煥(リ・イルファン)党副委員長らが同行した。
mgk1202@yna.co.kr