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現代自G会長に3代目・鄭義宣氏 コロナ克服や新事業強化へ

記事一覧 2020.10.14 11:01

【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車グループは14日、臨時取締役会を開き、鄭義宣(チョン・ウィソン)総括首席副会長の会長選任を報告した。20年ぶりにグループ総帥が交代し、創業家3代目による新経営体制が本格化する。

鄭義宣氏(資料写真)=(聯合ニュース)

鄭義宣氏(資料写真)=(聯合ニュース)

 鄭氏は2018年9月に現代自動車副会長からグループ首席副会長に昇格した後、19年3月に現代自動車と現代モービスの代表取締役、今年3月に現代自動車取締役会議長に就任するなど、実質的にグループの陣頭指揮を執ってきた。会長に昇格することで名実ともにグループトップとなる。

 就任式は行わず、社内向けに新会長としてビデオメッセージを発信した。今後は新型コロナウイルス感染症による危機の克服と次世代モビリティー(移動体)事業にまい進するとみられる。

 鄭氏は1970年生まれ。高麗大経営学科を卒業後、米サンフランシスコ大大学院で経営学を学んだ。99年に現代自動車に入社し、現代・起亜自動車企画総括本部副本部長(副社長)、起亜自動車社長、グループ企画総括本部社長、現代モービス社長などを歴任した。 

 鄭氏の会長選任は、自動車産業のパラダイム急変に対応してグループの体質改善を加速させ、新型コロナによる危機と将来に備えて万全を期すものといえそうだ。同氏はこれまで、現代自動車の高級車ブランド「ジェネシス」を成功に導いたほか、外部からの積極的な人材起用やグローバルな協業、投資などで成果を挙げ、グループ内外で地歩を固めてきた。

 グループは新会長の下、これまでの経営成果を土台に最先端のモビリティーソリューション企業への転身を急ぐ見通しだ。

 鄭氏は今年の新年あいさつで「現代自動車グループは未来の成長を目指し、グループの総投資を年20兆ウォン(約1兆8400億円)程度に大幅増額する。向こう5年間で総額100兆ウォン以上の投資を行う計画だ」と表明している。技術革新の方向性としては、電動化市場でのリーダーシップを堅固にする一方、水素社会に向けた生態系(エコシステム)拡充の主導、自動運転車の商用化、モビリティーサービス事業の段階的な拡大などに取り組む。 

 また、サムスンとLG、SKの韓国の各グループトップと電気自動車(EV)、バッテリー事業の協力を模索している。今後、産業界として声を高め、幅広く活動していくとみられる。

創業家2代目の鄭夢九氏(左)と長男の義宣氏(資料写真)=(聯合ニュース)

創業家2代目の鄭夢九氏(左)と長男の義宣氏(資料写真)=(聯合ニュース)

 今回の会長昇格は、父の鄭夢九(チョン・モング)名誉会長の意向を受けたものとされる。夢九氏は20年にわたりグループを率いて現代・起亜を世界5位の完成車メーカーに成長させた。今年7月に入院しており、その健康状態にも関心が集まる。

mgk1202@yna.co.kr

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