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韓国人の約9割「北は核兵器放棄しない」 ソウル大研究院調査

記事一覧 2020.10.14 14:43

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル大統一平和研究院が実施した面接調査によると、回答者の89.5%は北朝鮮が核兵器を放棄しないと答えた。昨年調査の82.2%から7.3ポイント上昇した。南北首脳会談が開かれた2018年に比べると14.4ポイント上がった。

北朝鮮は10日、朝鮮労働党創建75周年を迎えて閲兵式(軍事パレード)を実施し、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開した(朝鮮中央テレビより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

北朝鮮は10日、朝鮮労働党創建75周年を迎えて閲兵式(軍事パレード)を実施し、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開した(朝鮮中央テレビより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 調査は7月27日~8月17日、全国の19~65歳の1200人を対象に行われた。

 北朝鮮が変化していると思うかとの質問に「変化している」と回答したのは39.3%となり、昨年(70.9%)と18年(77.3%)に比べ大幅に下落し、17年(31.9%)の水準に戻った。

 北朝鮮政権が南北統一を望んでいると思うかとの質問には「望んでいない」との回答が75.4%となり、昨年(56.9%)と18年(59.1%)より大きく上昇した。

 ただ、「北朝鮮の核保有を脅威に思う」との回答は76.1%で、昨年(79.2%)に比べ低くなった。「北朝鮮による武力挑発の可能性がある」としたのは61.2%で、昨年(58%)より小幅に上昇した。

 同院の金炳魯(キム・ビョンロ)教授は北朝鮮による南北共同連絡事務所の爆破など南北関係が冷え込んでいる中でも南北首脳会談の効果が続いていると分析。ただ韓国人男性が海上で北朝鮮軍に射殺された事件などの影響で北朝鮮に対する否定的な態度が強まる可能性があり、地域・世代・イデオロギーによる認識の相違が深まるとの見通しを示した。

 一方、「南北統一が必要」と回答したのは52.8%で、昨年(53%)と同水準だが、18年(59.8%)よりはやや減少した。

 「統一は必要ではない」との回答は18年が16.1%、昨年は20.5%だったが、今年は27.4%に上昇し、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後最も高くなった。とりわけ、20代(35.3%)と30代(30.8%)で高く、40代(19.3%)と50代(18.8%)は平均を下回った。

 統一が必要な理由としては「南北の戦争脅威をなくすため」が37.9%、「同じ民族だから」が37.3%となり、調査を開始して以来、初めて「戦争脅威」が「民族」を上回った。

 「10年以内に統一が実現する」との回答は14.1%となり、18年(32%)と昨年(21.5%)に比べ大きく低下した。

 韓国政府の対北朝鮮政策の満足度は17年以降初めて不満足が満足を上回った。「北朝鮮政策に満足する」との回答は17年が59.2%、18年が65.6%、昨年は55.9%だったが、今回は37.8%に落ちた。

kimchiboxs@yna.co.kr

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