現代自が燃料電池トラックの輸出計画発表 数年内に欧州で新車
【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車は14日、世界で初めて量産した水素で走る大型燃料電池トラックの欧州、米国、中国への輸出計画を発表した。
同社は欧州向け輸出について、2025年までに1600台、30年までに2万5000台という目標を改めて示し、200キロワット級の燃料電池2基を搭載したフルモデルチェンジの新車を数年以内に欧州で発売すると明らかにした。
欧州の主な中型トラック市場の相当部分をカバーできるよう、貨物トラックやトラクター(けん引車)のラインアップを広げていく計画だ。また、1回の水素充填(じゅうてん)で最大1000キロを走行できる総重量46トン級のトラクターを発売する予定にしている。
米国市場向けには、州政府と協力して30年までに1万2000台を輸出する計画だ。
現代は市場参入と検証のため、米国の大手物流企業と来年7月から1年間の実証事業に取り組む。同事業を経て、22年10~12月期から3桁台の燃料電池トラックを供給できるよう協議を進めている。
中国市場には30年までに2万7000台の燃料電池トラックを輸出する計画にしている。22年から中型トラック、23年から大型トラックを供給し、その後も新たな大型燃料電池トラックを開発して普及に努める予定だ。
特に、京津冀(北京市・天津市・河北省)をはじめ、上海市、江蘇省、浙江省の一部を含む長江デルタ、広東省、四川省など、中国の主な水素産業育成地域を集中的に攻略するため、現地の欧州パートナー会社とジョイントベンチャーの設立などを協議している。
現代は車両の販売にとどまらず、燃料電池車のリース、水素充填施設の運営、水素の供給など、水素エコシステム(生態系)全般にわたるビジネスクラスターを構築する計画だとしている。
同社の李仁哲(イ・インチョル)商用事業本部長(副社長)は「欧州と米州、中国の全てで燃料電池車のソリューションを提供する企業になる」と意欲を示している。
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