韓国の安保担当高官が米で大統領補佐官と会談 15日には国務長官と
【ワシントン、ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の徐薫(ソ・フン)国家安保室長が訪米し、カウンターパートであるオブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と14日(米東部時間)に会談した。米国務省によると、徐氏は15日午後(同)にはポンペオ国務長官と同省で会談する。
オブライエン氏は国家安全保障会議(NSC)のツイッターにホワイトハウスで徐氏と並んで撮った写真を掲載し、「きょう(14日)、友人であり同僚でもある徐室長と会えたことをうれしく思う」と会談の事実を明らかにした。また、「われわれの堅固な同盟はこれまでになく強力であり、あらゆる地域と世界の挑戦に対処するため拡大を続けている」とコメントした。
徐氏は13日に米国入りし、16日まで滞在するとされる。訪米は7月に情報機関・国家情報院(国情院)の院長から国家安保室長のポストに移って以来、初めて。
訪米の目的は明らかにされていないが、韓米間の懸案をはじめ、米朝関係や南北関係など朝鮮半島を取り巻くさまざまな懸案を幅広く議論するとの見方が出ている。
特に、行き詰まっている米朝の非核化交渉と南北関係の突破口を開くため、韓国が朝鮮戦争の終戦宣言に強い意欲を見せていることから、これに関する議論が行われる可能性が高そうだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、先月の国連総会の一般討論演説などで終戦宣言の必要性を強く訴えている。
徐氏はまた、北朝鮮が今月10日(日本時間)の閲兵式(軍事パレード)で新たな大陸間弾道ミサイル(ICBM)などを公開したことについての状況認識を米側と共有し、北朝鮮への対応策を調整するとみられる。2020年以降の在韓米軍駐留経費の韓国側負担を巡る交渉をはじめ、韓米両国の懸案についても意見を交わすと見込まれる。
徐氏は文在寅政権の初代国情院長を3年ほど務め、南北と米朝の首脳会談など朝鮮半島の懸案への対応に当たってきたことから、訪米の結果に関心が集まっている。
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