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韓国の貿易依存度 3年ぶり低水準=輸出不振で

記事一覧 2020.10.18 10:57

【ソウル聯合ニュース】韓国統計庁が18日までにまとめた統計によると、2019年の韓国の輸出入額を国内総生産(GDP)で割った貿易依存度は前年より2.57ポイント下落した63.51%で、16年(66.11%)以来の低水準となった。

港に積まれた輸出用コンテナ(資料写真)=(聯合ニュース)

港に積まれた輸出用コンテナ(資料写真)=(聯合ニュース)

 昨年の輸出依存度は32.94%で07年(31.68%)以来、12年ぶりの低水準。輸入依存度は30.57%で3年ぶりの低水準だった。

 貿易依存度が高まるほど、その国の経済が輸出入に依存している度合いが大きいことを意味する。依存度が高いほど、主要貿易相手国の景気変動や世界経済によって経済状況が左右される可能性が高くなる。

 国内市場が大きくなく、輸出主導で成長してきた韓国は、経済構造上、貿易依存度(19年)が米国(19.34%)や日本(28.08%)などの主要先進国より高い。

 主要20カ国・地域(G20)の中では、統計が明らかになっている12カ国中、ドイツ(70.82%)に次いで2番目に高く、経済協力開発機構(OECD)37カ国のうちでは15番目に高かった。

 韓国経済を巡っては、世界経済に左右されやすく不確実性が高いため内需を活性化させ、貿易依存度を少しずつ下げる必要があると指摘されてきた。このため韓国政府も家計所得を増やし、消費を拡大させる所得主導成長政策を取ってきた。

 産業通商資源部によると、昨年の輸出額は5424億1000万ドル(約57兆1700億円)で前年より10.3%減少した。輸出が2桁落ち込むのは10年ぶり。輸出不振は米中貿易摩擦や主要輸出品である半導体の市場低迷、国際原油価格の下落などが影響した。

 韓国貿易協会のキム・ギョンフン研究委員は「昨年の貿易依存度の低下は輸出不振によるもので、前向きに見ることができない」と指摘した上で、輸出を拡大させながら世界経済の影響を受けにくい経済構造を目指さなければならないと提言する。

sarangni@yna.co.kr

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