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輸出減少続くマッコリ 異色商品で巻き返し図る=韓国

記事一覧 2020.10.19 10:29

【ソウル聯合ニュース】10年間減少が続く韓国伝統の濁り酒、マッコリの輸出が、海外での韓流ブーム再来や異色の新商品販売効果を追い風に巻き返しを図っている。

「長紅参マッコリ」(ソウル長寿株式会提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

「長紅参マッコリ」(ソウル長寿株式会提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 韓国関税庁の統計によると、今年1~9月のマッコリの輸出額は859万ドル(約9億円)で前年同期比2.3%減少した。

 マッコリの輸出額は2011年(5274万ドル)にピークに達した後、韓日関係悪化などの影響で毎年減少し、昨年は2078万ドルに落ち込んだ。

 最大の輸出先は日本で、昨年、日本は韓国から648万ドル分のマッコリを輸入した。韓国のマッコリ輸出額の3分の1を占める。

 マッコリの再ブームを起こそうと韓国メーカーは異色の新商品で海外市場攻略に積極的に乗り出した。

 「長寿マッコリ」で知られるソウル長寿株式会社は昨年7月から輸出専用の新商品「長紅参マッコリ」の輸出を開始した。一般的なマッコリのアルコール度数は6%だが、長紅参マッコリの度数は海外の消費者の好みに合わせ4%となっている。日本をはじめ米国、ベトナム、オーストラリア、カンボジアに輸出しており、来月からはシンガポールにも輸出する。このほか「長寿マッコリ」は米国、オーストラリアに、「月梅」は中国、ベトナムなど30カ国以上に輸出している。

 同社は「韓流の影響で中国と東南アジアでの売り上げが伸び続けている」と説明した。

 酒類メーカーの麹醇堂(クッスンダン)はマッコリの輸出先が米国、中国、日本、ベトナムなど50カ国を超える。18年以降、ナイジェリア、ネパールなど10カ国以上が新たな輸出先に加わった。

 同社の今年1~9月のマッコリ輸出額は406万ドルで前年同期比12.8%増加した。特に、16年から輸出が始まった果物マッコリは現地のスーパーなどで次第に需要が拡大している。

 日本には17年から今年まで4年連続で花見シーズンに合わせて「麹醇堂生マッコリ 春限定桜デザイン」を輸出した。現地市場をターゲットにした限定版商品の開発が成果を挙げ、対日輸出額も回復傾向にある。

 また、中国ではオンライン市場への進出も拡大している。

「麹醇堂生マッコリ 春限定桜デザイン」(麹醇堂提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

「麹醇堂生マッコリ 春限定桜デザイン」(麹醇堂提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

hjc@yna.co.kr

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